”不登校生のエゴグラムを考える。その1” 2002.11.28(thu)
 交流分析では心理テストとして、人の5つの自我状態、即ち、CP:批判的な親の心―頑固親父、NP:保護的な親の心―世話好きおばさん、A:合理的な
大人の心―コンピュータ
ー人間、FC:自由な子供の心―やんちゃ坊主、AC:順応した子供の心―いい子ぶりっ子に給付されると想定される心的エネルギー
の量を、グラフに表現したエゴグラムを使います。私共NPO静岡県教育フォーラムでも、各人の対応にこのエゴグラムを活用しております。(時折、静岡
オープンスクールでも生徒指導に活用致しますが。)これまで私共で対応してきました児童・生徒の中で、この交流分析を採用してから取りました児童・生徒
のエゴグラムを分析すると、確かにそれぞれの心的素因が見えてきます。先月のTA(交流分析の略)ネットワークの研修会(名古屋会場)で杉田峰康先生は、
不登校はこうした素因に起因と継続因が相互に関係し合って起こるとお話されました。従いまして、私共はこの後述べますエゴグラムを示す児童・生徒が皆
不登校になると申し上げているのではありません。くれぐれも誤解なきようお願い致します。本日はある2人の生徒(例によってプライバシー保護のため趣旨に
反しない範囲で事実を変えて述べさせて頂きます)のエゴグラムを元に、不登校に至る心的素因を皆さんとご一緒に考えてみたいと思います。2人のエゴグラム
を琉球大学・新里教授のエゴグラム(ECL−R)を使って取り、同教授のエゴグラム採点表(0-100)で表すと、その生徒A君(中2男子)はCP−83,NP−100,
A−60,FC−8,AC−100で、もう一人の生徒Bさん(中3女子)はCP−8,NP−55,A−98,FC−30,AC−90となります。いかがでしょうか?これは当
フォーラムで現在対応し、あるいはこれまで対応してきた不登校生のエゴグラムに見られる代表的な値です。即ち、NP(又はA)とACの値が高く、CPとFCが低い
N型・自己否定、他者肯定型で、特にACが高いのはほぼ共通しています。私達は、このACの高さを低いFCとを考え合わせ、自分を抑えて相手からよく思われる
ように行動すると解釈し、どちらかというとおせっかいな高いNPと相まって、まさしく「いい子」を演じ、劣等感・無力感を持ちやすく、本当の自分を出せないと考えます。
というよりは、identity確立がしていないように思われます。やりたいこともやれず、言いたいことも言えない傾向があるため、ストレスが溜まりやすいのも、自主性・
主体性の未発達ゆえであると考えます。同時に高いCPを示すA君は、攻撃感情を内に向け、「自分はみんなと違ってダメな人間なんだ」とか、自己嫌悪や自己
処罰の形で処理していると考えます。あるいは、彼は不登校生が辿る不穏期の現れかもしれません。また、Aが最も高いBさんの場合、物事を合理的に考え、ある
いは、あれやこれやと考えすぎて人と接するがために友達ができにくく、あるいは、友達が離れていき、友達の誤解を招きやすいと考えます。皆さまの見方もお聞き
致したく、本日はこの辺で留めます。次回、それぞれの生育歴や起因、継続因を合わせて分析し、私達の現在の対応をお話しし、また皆さまのご意見をお聞き致し
たく思います。

 

”不登校生の対応・指導を共に考える。”2002.11.26(tue)
 もう7年の余になりますか、本格的な不登校生の対応を始めた頃に浜松の石川先生に紹介され、勉強してきました交流分析。勿論のこと、どんな勉強もそうです
が、こと人の心を扱うだけに勉強すればするほど奥は深く、確かに難しくなってきております。しかし、このような私にも分かるほど、不思議な位にこの交流分析は
分かりやすく、それ故に、この間私共の不登校生の対応に随分生かすことができました。先日の藤枝・岡部地区養護教諭研修会では、現在当フォーラムで行って
おります、この交流分析を生かした対応・指導を紹介させて頂きました。相変わらず大人相手に話すのは苦手で、時間配分もうまく行かず、最後は駆け足話になっ
てしまったのにもかかわらず、その後数人の先生方からお電話やメールまで頂き、大変嬉しく思っております。ご存じの通り、こうした不登校生の対応につきまして
は、これまで社会の大きな変革の過程の中で学校や病院、あるいは精神分析医や心理学者の間でも大きく揺れ動いてきたいきさつがあります。それだけに私共の
こうした対応・指導もまだまだ勉強していかなければならないと思っており、これまで一般公募して年数回行ってきました心理カウンセリング研修とは別に、一人の
スタッフの提案から一昨日の24日のスタッフ会議でも、この養護教諭研修会のために作りました私のレジメを元に勉強会を始めました次第です。そこで、こうした
不登校生の対応・指導につきましてもっと多くの意見を聞きながら、より適切な対応・指導を模索すべく、この日誌で私共の認識を含めて対応・指導のお話をさせて
頂こうと思うに至りました。今日は時間の関係でその前書きに留めますが、よろしかったら暫くその話にお付き合い下さいませ。


”\(^^)/藤枝・岡部地区養護教諭研修会の講義、やっと終わりました。ホッとしております。”2002.11.21(thu)
  大変ご無沙汰致しました。ようやく終わりました。塾屋をやって20年間、日頃から♪子供相手に、人の道、人生なんかを説く男♪になって授業するのは慣れて
おりますが、それこそ今回私の話を聞いて頂いた皆さんの方がご専門の心理カウンセリングの話をするのは、本音言って非常に緊張しました。しかし、こうした
機会もいいものですね。日頃は忙しさにかまけて、相談者の心理分析もそれなりにやってはいるものの、すこし荒くなっていることに気づき、大変感謝しております。
その意味で今回の研修会の講師をこの私に依頼して下さった幹事の先生には大変感謝しております。ありがとうございます。今回の話を本ホームページに掲載
しようかと思いましたが、余りにも具体的な話であるため、やはり掲載は控えさせて頂きます。でも、この間、下の14日の日誌に書きました通り、色んな事があり
ました。これからは少しずつそれについて書いていこうと思います。宜しくお願い致します。


”ただ今、(^^)ヾ21日の講義の原稿書き真っ最中!暫しお休みさせ頂いておりますm(__)m”2002.11.14(thu)
 10日、静岡で行われた「不登校を考える討論会」行ってきました。ようやく2002年度心理カウンセリング研修の要項が完成。豪州・ペンリス市、夢の大自然体験
合宿、やっと進展の兆し。昨日、元中央防犯SC〜藤枝ブルックス〜アビスパ監督・菊川凱夫氏のアビスパ福岡退団のニュース。書きたいことはいろいろあれど、
ごめんなさい、ちょっとお時間下さいませ。って言いながら、すぐ書き始めるかもしれませんが・・・あれっ!遂に本ホームページのご来訪者が一万人を越えてました!
ありがとうございま〜〜〜〜す!



”たて穴式住居、いよいよ完成!””2002.11.7(thu)
  科学技術が高度に発達した時代、しかもこんなに不景気な時に、ほんとバカなことをやっております。でも、結構楽しく作ってきました。青島小と青島北小とで張り
合う子ども達を窘めたり、力がなく骨組みの麻縄縛りがなかなか出来ない子どもを励まして作業させたり、なんとか気力を持たせるために時々ネイチャーゲームを
取り入れて遊んだり、先月は地元の農家の方のご協力を得て山梨県上九一色村までトラックで茅刈りにと、延べ10日、お手伝いの中学生を入れて計12名の子ど
も達が作り上げた傑作品であります。最後の茅刈りと茅葺きは大学生のボランティアスタッフや保護者の方々に手伝って頂きましたが、高さ約2.5m、6畳程の広さ
の円錐形の立派なたて穴式住居です。本ホームページの「わんぱく自然の里」のページに写真(11月3日の夕方撮影のため、ちょっと暗くなってしまいました)を掲載
してあります。11月5日付け静岡新聞朝刊第16面にカラー写真(11月4日朝お手伝い頂いたご父兄が撮影頂きました)入りで紹介されました。是非ご覧下さい。
まだ棟部分の屋根の茅葺きが出来ておりませんので、12月に完成になります。3日夜その中で過ごしましたが、結構暖かかったですよ。私も勿論のこと茅葺きの経験
なぞ全くなく、本の簡単な図を記憶に茅を葺きましたことから、一様な厚さでなかなか葺けず所々すきま風が入り、例年になく寒い今年の秋、病み上がりの子どもがおり
ましたこともあってそこで泊まるのは断念しました。子ども達は当スクールの講師で日本歴史学協会会員・松永先生の縄文時代の生活のお話にも興味津々に聞き入っ
たり、いなばを守る女性ネットワーク会員・大塚さん指導による「バクテリア生ゴミ処理器」作りも珍しそうにやっておりました。これまでずっと一緒に作ってきました青島
北小の4名が、スポーツ少年団の大会のため今回の茅葺き1泊古代体験に参加出来ず残念でしたが、来月の屋根作りには是非参加して貰ってたて穴式住居生活を
体験して貰いたいと思っております。本日誌をお読みの皆さんももしお近くでしたら見てやって下さい。最低でも5,6年はもつと思いますし、もってほしいですね。
それこそ1年がかりでみんなで作り上げたものですから。

 

”こんな私にも再び講演依頼。「不登校を考える討論会」開催の新聞記事に。”2002.11.2(sat)
  昨年10月に続き、またほんとお恥ずかしい限りです。今月21日、藤枝市内でこの私が現職の養護教諭の先生方を前にしてお話しすることになってしまいました。
勿論このお話はもっと前にありましたが、いよいよその月になりますと、どのような内容をお話ししようか、今から気を揉んでおります。そのためもあって、先日10月
19日、名古屋で終日行われたTAネットワークの研修会(交流分析研修会)に出席して、芦原先生の明快な解説と、久しぶりに杉田先生の優しい語り口の講義を聴き、
加えてこれまで10年近く関わってきました様々な不登校の子ども達の対応記録を見直しながら、また私の机に散乱しております心理学の本を拾い読んでみたりして、
講演骨子をあれやこれやと考えております。そんな折2,3日前の静岡新聞に、「不登校を考える討論会」開催の記事を見付けました。読めば、静岡市内の学習塾が
「どうして学校に行くの?」と題して、元公立高校教頭や中学PTA会長、塾教師らがパネリストとして討論会を開くとのこと。この日誌でも何回か書いたテーマです。
最近は10月15日にも書きました。現在の学校教育はなぜ学ぶのか、それを教えない仕組みと言われていると書かせて頂きました。即ち、社会の多様化に応じて
多様なカリキュラムが必要なのに、その意味で今のカリキュラムは貧困なんですね。だから、子ども達は様々に迷うんです。この討論会は、「なぜ学ぶのか」ではなく、
不登校を考える上で「どうして学校に行くの?」を考えることだと言われるかもしれません。でも、そうならばこそ少し観点を広くして、カリキュラムや教育の仕組みに踏
み込んで考えていくいことも大切だと思うんです。いかがでしょうか?