”今年1年いい年でした。ありがとうございました。” 2002.12.31(tue)
 忙しさにかまけて元来の筆無精が出てしまったこの1年でしたが、またこの1年、拙い文章ながらも懲りずにくお付き合い下さいまして、本当に
ありがとうございました。凡人ながらも年を取りますと、様々な責任や立場が付いてくるもの。正直ホントすっかり忙しくなって来ましたが、それもまた
楽しいもの。大変充実した1年でした。来年は私も年男。今年以上に充実した1年でありますように祈ります。皆さまもいいお年をお迎え下さいませ。


 

”不登校生のエゴグラムを考える。その3” 2002.12.18(sun)
 再びご無沙汰しました。ホームページ書き換えのためのファイル転送ソフトにトラブルがありまして、暫く書き換えができず。そして、その修復ができたら
今度は、NPO静岡県教育フォーラムでの来春のオーストラリア合宿の募集記事が新聞発表され、大変多くの方々から申込頂き、その対応に数日追われ
ておりました。大変失礼致しました。早速もう一人の生徒Bさん(中3女子)についてお話致します。家族は祖父母に、40代のご両親、本人と双子の弟達です。
ご両親は結婚しても暫くなかなか子どもが授からず、ようやく授かった彼女に続き、3年後なんと双子の弟達が誕生。弟達の世話に明け暮れるご両親を見
ながら、「私はお姉ちゃんなんだ。しっかりしなくては。」と幼心に考えたのでしょうか?弟たちの世話は勿論、家のお手伝いもよくやる、本当にイイ子だったよ
うですね。友達の中でも結構積極的で、自分の気持ちを遠慮なく、自然に出せる反面、小学生の頃の日々の彼女の話から意外に冷静に周りの人々の様子を
見ていることにご両親も驚くことがあったようです。高いAとACの芽生えなんでしょうか。ところが、幼稚園の頃はそのように大変活発な女の子でしたが、成長
するにつれ次第に外に遊びに行くことが少なくなり、どちらか言うと家でテレビを見たり、本を読んだりする事が多くなり、周りからも「おとなしい子ですね。」なん
て言われるようになったようですね。そして、小学6年生の1学期、ちょっとした友達とのトラブルから学校を休みがちになり、2学期に入ると友達からハブにされ
たり、持ち物にいたずらされたりしたようで、連続して学校を休むようになったとのことです。それでも、3つの小学校から通う中学校1年生になってからは新しい
友達も出来、その子の援助もあって今までの友達とも仲直りし、学校には行けるようになりましたが、中学校2年生の2学期、女の子達の普通のおしゃべりの
中でふと言った言葉が一人の友達のひんしゅくを買い、思いも掛けない溝を産み、それを悩んでチックも出、いよいよ学校に行けなくなってしまったのです。
この3年の8月、ご相談を受けましたものの、いよいよ中学校卒業を控え、正直ご両親の不安や焦りは大変なものではありますが、当フォーラムの大学生スタッフ
の友達的対応を続けつつ、忍の一字、じっと彼女の自主的な動きを待っております次第です。願わくば、この「豪州・ペンリス市 春ゆめの大自然交流合宿」に参
加して貰いたい、そんな思いでおります。


 

”不登校生のエゴグラムを考える。その2” 2002.12.3(tue)
  先日の2人のエゴグラムの分析(と言うと、ちょっと大袈裟ですが)はいかがでしたでしょうか?今日はその2人の生育歴や不登校に至った起因、継続因に
ついてお話致します。と言いましても、今月5,6日が来年度の助成金の締め切り日のため、現在その書類書きに追われております。従いまして、毎度のこと
ながら大変申し訳ありませんが、今日はその現在中2の男子生徒、A君についてお話致します。彼の同居家族は、60代後半の父方の祖母と40代後半の父親、
40代前半の母親に、2つ年下の弟です。父親は祖母も自慢(すみません、おばあちゃん、こんな風に書いちゃいまして)の、亡き祖父も同じ出身の某有名国立
大学経済学部出の国家公務員です。特に1,3,7月はそろばん片手に大変お忙しいお仕事と言えばお分かりかと思います。当然に長男の彼に寄せる周囲の
期待は計り知れないもの。勿論、彼もこれまでの生育歴の過程でそれを十分すぎるくらいに感じ取ってきており、それが表ばかりが強いプライドを産み、彼のAC
の高さとなって現れております。ところが、高いNPも災いしてか、自分の息子ゆえに自分と同じ道を歩めると思いこむ父親に小学校までは何とか答えられたもの
の、霊峰富士の麓の新築住宅購入により転校した中学校の学習はそうはいかず、特に数学に至っては文字化=一般化が始まる1年生の2学期あたりから、
英語も本格的になる2学期から共に分からなくなり始めたのです。ところが、まだ教えて貰うにも友達がおらず、と言うよりは分からない自分をさらけ出すには
プライドが許さなかったのかもしれません。考えてみれば、ちょっとかわいそうな気もします。誰もが転校し、クラスのみんなの前に立って担任の先生から紹介され
ると、どんな子だろう?とみんなの視線を一気に浴びせられ、どうしてもイイ子ぶりたくなっちゃうんですね。思い余って声を掛けた同級生がちょっといたずら好き
な生徒達で、彼らのするちょっとの悪さが許せない(CPの高さがそれを物語っております)。しかし、NPの高さから思いやりのある彼はその子達も決して悪い子
達ではないと思いながら、余り親しくは付き合いきれない。CPとNPとの葛藤のように思います。私共でこれまで対応してきました中に、似たようなケースは他に
もありました。ましてや彼にはプライドという仮面も被ったまま、なかなか本当の自分を出せなかったんですね。その頃から欠席がちになり、今年5月になって私共
に相談に来られたのです。私共ではご両親や祖母様にこれまで述べました彼の分析(勿論、もっと詳しく)をお話しさせて頂き、特に父親と本人との、それこそ腹を
割った話し合いをじっくりさせて頂きながら周囲の理解を得て、彼の背負いきれない負担を少しずつ降ろさせているところです。