”引用、伊藤・佐々木著「子供に悩まされる親 親にダメにされる子供」” 2007.10.8(mon)
 人間には羅針盤が必要。羅針盤があるからこそ、自信と余裕をもって、悠々と前に進んでいくことができる。子供にとって羅針盤は親。
お母さんにとって羅針盤はお父さん。お父さんから愛されているお母さんは、子育てにも余裕が持て、その愛情をそっくりそのまま子供に
与えてあげることができる。
 母性とは「無条件の保護」、父性とは「条件付の愛情」(ルールを教えるという条件のついた愛情)。勿論、父親、母親ともに、それぞれ
父性、母性の両方を持ち合わせている。乳児期は充分に母性が与えられることが必要不可欠。まずは母性があって、それから父性に移
っていくこと。本当に大切なのは、母性と父性の“バランス”ではなく、“順序”。人間は最初は一方的な依存から始まる。幼児時期に、十分
に保護された状態、“過保護”の状態で一方的依存を経験することによって、人間は今度相互依存ができるようになる。
 遊びが情緒を養い、年相応の人格をつくる。ヴィコツキー曰く、子供は遊んでいる時に、必ず自分たちでルールをつくっている。ルールを
守れない子供は遊びに入れない。でも、年が違う子供たちが一緒に遊ぼうとする時には、小さい子供には特別救済措置をつくる。年上の
子がそういうルールをつくってあげる。こうして互いのルール、確認事項をつくって遊んでいる。人間が道徳性、倫理性というものを身につ
けるためには遊びが必要だ。仲間とのルールのある遊び、役割のある遊び、役割を分担し合う遊びを抜きにしては、人間の中に十分な倫
理性、道徳性は育たない、と。創造性は遊びの中で育つ。想像力の豊かな発達が、相手の気持ちを想像する力に発展する。人との関係を
クリエイトする力も育ててくれる。
 しつけとは、意欲的に積極的にルールを守って行動し、社会的な規範を守って行動するようにしてあげること。自尊心が守られているとき
だけ、子供は親の言うルールを積極的に意欲的に守ることができるようになっていく。しつけで重要なのは、子供の中に「人を信じる力」をし
っかり育てておいてあげること。十分な母性によって保護された子供は、親を信頼し、親子の信頼関係が生まれ、人を信じる力が育つ。大き
くなった子をしつけなければならない時は、場合によっては「厳しいしつけ」が必要になってくることもある。その場合でも、親のプライドや世間
体を優先させた叱り方をするのではなく、子供の自尊心を守りながら叱るようにする。

 

”就労支援に思う” 2007.10.23(tue)
 明日午後、静岡県産業部雇用推進室主催の「若年就労機関情報交換会」に参加要請がありまして、約2時間ほどの会議に出席してきます。
スタッフの方にも申し上げましたことですが、若年の就労機関の情報を広く集めることは、若年齢層のいわゆる、ニートや引きこもりの青少年が
ハローワーク以外ので就労の場を知る上では確かに大切なことです。しかし、彼らがその情報を知ったからと言って、勿論すぐ働きに出ない。
事は簡単ではないから、ニート、引きこもりと言った社会現象が起こっていることは周知のことと思います。小柳教授の言葉をお借りすれば、
「豊かさ」がもたらしたこうした現象には、その深い分析とその素因の解消に向けて、長期的な社会構造的な、地域・家庭改革と、個別的な心理
支援、カウンセリングが必要です。これまでここで書いてきましたことをお読み頂ければ、どんな長期的な社会構造的な、地域・家庭改革が必要か、
あるいはどんな心理支援、カウンセリングが必要かはお分かり頂けると思います。その前に、まずは単に「勤労の義務」をかざしだけでは解決でき
ないこうした現象の分析からだと思います。明日はそこからお話し、一つの提案をしてきたいと思います。その内容はここでまた述べていきたいと思います。